2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

親戚の欠片

「遠い親戚です」と呟きながら 脂ののった秋刀魚を食べる 身を骨から器用に削いで 大根おろしをちょんと乗せて 神経質に醤油を垂らして 「遠い親戚です」と呟きながら 秋刀魚の塩焼きを食べている 「どんな時も感謝の気持ちを忘れるな」 という今は亡き叔父…

最近、ゴルびたっているわけで・・・今回もタイトルはたもつさん。

9月にたなびく

かつてアームストロング船長の物真似で 一世を風靡した男が アリゾナ州のみすぼらしい農場で死んだ ひとりの人間にとっては大きな死だが 人類にとってはとても小さな死だった 地球が青いのかどうかさえ 自らの目で確かめることもできない そんなたくさんの人…

またまたゴルから。今回のお題はなかほどさん。

水色について

* 澄んでいく記憶の端から 水色の汽車が走り出します ため息や欠伸といった 水によく似たものたちを 揺れる貨車に詰め込んで 透きとおる空の下 滑らかなレールの上 どこまでも どこまでも 水色の汽車は走っていきます 悲しくないときでも 涙は流れるようで…