2007-08-28 K 群青の森から 逃げてきたものたちを ひとつずつ捕まえる 白くやわらかい部分に サインペンで名前を書き込み (神聖なものはすべてKではじまる) ありふれた雑踏の中へと 放り投げていく グラスのふちでは たくさんの人々が あやふやになっている 夜に怯えて目を閉じた少年が 目蓋の裏で 最も深い暗闇に気付く