2007-06-23 シーソー 公園にはシーソーがありました シーソーの右側には子供たちが乗っています シーソーの左側には神様が一人乗っています 神様はとても重たいので 子供たちは百人 シーソーは誇らしげに吊り合っていますある日 もう一人の神様がやってきて シーソーの左側に飛び乗りました 神様はとても重たいので 子供たちは 宙へ それから それっきり 子供たちが消えた公園には 二人の神様だけがのこりました まだ「かなしい」という言葉の意味を 誰も知らなかった時代のお話です